その昔、おせちは忙しい主婦が一休みするための保存食でもありました。
ですから、味が濃い煮しめや、日持ちする煮豆、酢の物、焼き物を用意して、餅を焼いて食べたのです。
また、正月三が日は休む店がほとんどだったので、食材を購入できなかった事情もあります。
縁起を担いだ祝い食以外の一面ですね。
ところが今ではどうでしょう。
年中無休の店が増え、正月でもデリバリーしてくれます。
コンビニに行きますと、当座の食品が売られていますし、その場でチンもできますから、忙しい主婦は大助かりです。
各家庭には冷蔵庫や冷凍庫があり、濃い味付けにしなくても保存に困ることはありません。
というわけで、おせちは保存食と言うより祝い食の要素が強くなりました。
若い方にとっては大晦日は正月に年神様を迎える準備をするというよりは、ニューイヤーのカウントダウンとしてのイベント化しています。
おせちはいつから食べる?
あなたはいかがですか?
元旦にお屠蘇をいただいてから箸を付けますか?
感触的には大晦日を過ごすあたりで手を付ける方も多いのではと思っています。
おせちはお酒と相性が良いので、アテとしては最高です。
正月を待たずにオードブルとしていただく方が増えているのでは?
おせちはかなり値が張りますから、贅沢なオードブルとも言えます。
こちらは2022年の婦人画報のオードブルおせちの画像です。
大晦日や新年にふさわしい、ワインやシャンパンによく合う「豪華オードブル重」というキャッチフレーズ。
- オマール海老と筍のオーロラソース・茹でブロッコリー
- 牛炭火焼・パールオニオン甘酢漬・ロマネスコオイル和え
- サーモンのエスカベッシュ
- 蛸のトマト煮
- ローストビーフ
- 貝柱のリエット・カニのリエット・合鴨スモーク・帆立貝柱スモーク・カニ爪一夜干し
- スモークサーモンフレンチキャビア添え
- 砂肝コンフィ
- パーナ貝スモーク・セミドライトマト・玉ねぎ甘酢漬
- 鰊マリネ・白きくらげ甘酢漬
- 蟹真丈・蒸し海老と二種類のチーズ
- 鮑のコンフィ・だし若布
- いちじく入りクリームチーズ
- ウニと海老のゼリー寄せ
美味しそうですね。
例年人気のオードブルおせちです(2022年の婦人画報のおせち紹介記事はこちら)
重箱に入っていますと「おせち料理」のイメージが強くなりますから、思い切ってパーティープレートや大皿に盛り付け直してみましょう。
家族や友と団欒しながら新年を迎える楽しい時間を演出してくれます。
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